yahooニュースよりこんな記事がありました。

プラごみ「国内リサイクル」揺らぐ 中国へ「横流し」禁止・罰則難しく

この記事には悪意を感じますね。そもそも今回問題視されている業者(中間処理業者)は、ごみを中国に対して不法に輸出しているのではありません。ごみを加工して原材料となったものを輸出しているのです。タイトルだけを見ると中国にごみを輸出しているかのような印象を与えます。実際は適正に加工して有価物となった原材料を輸出してるだけです。もちろん国内に卸したように偽装して判子だけもらい実際は中国に輸出していたのであれば大きな問題です。ただその様な行為は衣料品でも食料品でも当然に問題になる行為です。ですからその判子の行為を問題視すべきであって中国への輸出自体は通常の経済活動だと正しく区別すべきです。

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今回の様な業者(中間処理業者)はプラスチック原材料(ペレット)を製造、販売する業者です。これは日本全国にあります。そして製造したペレットをどこに販売するのかは原則自由です。となれば当然に少しでも高値で買ってくれる所に卸します。これはとても自然な行為では無いでしょうか。業者は利益を出して自社の従業員に対して給与を支払わなければなりません。まったく問題は無いと思います。

記事には自治体がお金を出していると書いていますがそれは回収のルートを確立させる為に支出しているだけです。もしごみとして排出されればそれを焼却してその灰を埋立に回さなければなりません。そうなると自治体へのコスト負担が大きくなります。だからリサイクルできるものは民間企業に引き取ってもらおうということです。引き取った民間企業の販売ルートに対しては自治体はもちろんノータッチです。ですから自治体の支出も不適正ではありませんし、業者の行為も問題ありません。

ごみに対するネガティブイメージがまだまだ蔓延しているなと改めて感じました。