ようやく太陽光パネルの設置ラッシュが一段落付き添うな感じです。
(山口県ではまだ150憶円規模の太陽光パネル設置中の現場もありますが・・)
設置ラッシュに一段落ついた後はパネルの廃棄ラッシュになります。

これは当然で耐用年数がおよそ20年から30年と言われている太陽光パネルですからその内に全ての太陽光パネルは廃棄処分となります。現在施工されているものはあと10年後から廃棄のピークを迎えてその後30年間は排出され続けると予想されています。

さてその時に誰がどのように適正に廃棄するのでしょうか。

普通の廃棄物であれば排出者が廃棄します。しかし太陽光パネルの場合はまずこの排出者を決定するのに苦労すると私は考えています。例えば地主さんが処理費を負担しなさいといけない場合に1憶円で設置した太陽光パネルの処分費約1000万円を本当に負担するでしょうか。20年かけてコツコツ電気を売った後に1000万円の利益を残しているでしょうか。私はかなり難しいと考えています。太陽光パネルメーカーや施工業者が処分費を負担することもほぼ無いでしょう。地主さんに責任があったとしても排出者が解体施工業者になることも考えられます。その場合適正処理をした場合と、とりあえずのグレーな廃棄をした場合にはおよそ10倍程度の処分費の違いが出てきます。果たして地主さんは適正処理をする解体費用が高い業者と安くてとりあえず解体してくれる業者とどちらを選択するでしょうか。そして解体施工業者はどのような処分を行うようになるでしょうか。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があります。全てがこのようになるとは考えていませんがゼロでは無いことは確かです。

さらにこの太陽光パネルの適正処理というのが本当に難しいのです。太陽光パネルには沢山の部品や物質が使われています。そのすべての成分を把握し適正に処理するのは困難なのです。同じパネルなのに高い費用を払って管理型で処分やリサイクルしたり、安い金額でとりあえず安定型で処分したり様々です。どのように処分するのが経済的かつ適法なのかは未だ答えは出ていません。

革新的な技術開発が望まれています。

私自身太陽光パネルの廃棄ラッシュに日本が対応できるのか楽しみなのと共に、現在様々な業種の方と知恵を振り絞って対応できるように努力しています。