今年も豪雨による災害が起きてしまいました。
まずは被害にあわれた方々のご冥福をお祈りするとともに現地の方々の1日も早い復旧を願います。

昨年は九州地方で豪雨災害が起きました。
私もボランティア活動に参加してその被害を目の当りにして大変ショックを受けました。

そして今年も起きてしまいました。

その時に問題になるのが災害廃棄物の処理です。
テレビで観た方も多いと思いますが災害時の廃棄物は一瞬にして大山になります。

なぜなのか。

一つは法律が厳しいので業者がすぐに処理をしてしまうと犯罪になってしまうからです。

平成29年九州地方豪雨災害の特例

このように特例を行政が出さない限り基本的には処理が出来ません。
善意で処理業者が処理してしまうと逮捕されかねません。
だからほったらかしで放置されてしまい廃棄物の山が出来てしまいます。

どんなにひどい災害が起きても行政は廃棄物の分別を求めます。

災害時の廃棄物分別

これでは復旧がとても遅れます。

そして廃棄物が山になるもう一つの原因は、処分場が無い事です。

新しい処分場を計画しても地域住民の反対に合い最終的に頓挫するからです。

処分場設置反対意見書

処分場は子供たちの将来に悪影響だとはっきり書いています(理由は書いていませんが)。

自分の家の近くに処分場ができると聞いてすぐに賛成する人は確かに少ないと思います。
しかし、それでも設置したいという業者がいたならばきちんと話を聞いて処理計画を聞いて判断しなければいけないと思います。
一見反対運動は聞こえがいいです。
しかし、現在の処分場がどれだけ高いハードルを越えて許可が出て、そして運営をしているのかを理解していないのが実情です。
でも、反対している人たちの職場から毎日廃棄物は出ています。
必ず、毎日出ています。

ダイオキシンって実は何なのか知らない。
水が汚れるってことが具体的に何なのかわからない。
処分場ってどのような仕組みなのか知らない。

でも、反対。

感情的には理解が出来ます。

しかし、もしあなたの家の地域で災害が起こったら。
あなたの家が浸水したら。
廃棄物がでませんか。
近くの公園が廃棄物置き場に変わるかもしれません。
1週間放置されたら腐敗臭がしてきます。

もし、あなたの家の近くに処分場があればどうなのでしょう。

災害廃棄物を早く片付けろという声を聞くたびに色々な思いに駆られます。
行政はもっと迅速な法整備や現実的なマニュアルを作成する必要があります。
私達は普段の生活から廃棄物の処理について深く考える必要があります。

まずは1日も早い復旧をお祈り申し上げるとともに弊社としても力添えができるようにしていきたいと思っています。