年が明けてから廃棄物処理法違反事件が大きく取り上げられています。そのおかげか弊社にも問い合わせがとても多くなっています。そこで今回の事件について簡単に取り上げてみます。

CoCo壱番屋廃棄食品横流し問題

様々な声が上がっているので簡単にまとめます。

ココイチが責任を問われるのはかわいそう ⇒ 処理法は排出者責任をうたっていますので排出者に
                      責任はあります。
産廃業者の横流しを見抜けなかったのか  ⇒ マニフェスト偽装をされたら見抜くのはほぼ困難です。
販売したスーパーが悪い         ⇒ ロンダリングのルートに乗った食品をスーパーがすべて
                      把握するのは困難です。
みのりフーズの会長が悪い        ⇒ ここまで素直で分かりやすい偽装業者はいないと思い
                      ます。
つまりだれが悪いの?          ⇒ 廃棄物処理業者のダイコーです。

廃棄物が正規のルートに乗らずに不法に処理された場合は基本的には排出者責任がまず問われます。(法第12条7項)
しかし今回のココイチは年に1回の現地確認等を行っており排出者の責任はきちんと果たしていたといえます。
そうなると処理業者のダイコーですがここは100%悪いです。今回は法第29条のマニフェストの違反では無く法第25条違反の不法投棄で最大3億円の罰金を科してもらいたいものです。

今回の横流しはかなりなレアケースと言ってよいでしょう。食品廃棄物を横流しする業者なんてそうそういません。ダイコーは業界全体のイメージを悪くした事も反省してもらいたいものです。

ちなみに今回のココイチ側の対応は素晴らしかったと思います。今度からは食品をバラバラにして廃棄するか担当者が処理場まで行って正しく廃棄するまで目視するそうです。これは素晴らしい対応ですがゴミを捨てるのにどれだけコストを掛けなければいけないのでしょうか。UCDコンサルティングであればここまでしなくても大丈夫なように仕組みを作りますけどね。