こんなニュースがありました。

26社が偽造印で産廃処理の管理票偽造 16年度の半分か 大阪市調査
(引用:毎日新聞)

ニュースになる前からこの話は聞いていたのですが、まさかここまで多くの業者が偽造しているとは思いませんでした。
コンプライアンスが重視される風潮の中この様な事が起こるのは中々考えにくいですね。

GD023

なぜこのような事が起こったのでしょうか。
1つは廃棄物に関してのコンプライアンス意識の低さでしょうか。「どうせちゃんと廃棄するんだから少々書類に不備があってもいいじゃないか」「だれが書いても一緒だからウチで全部処理しておこう」という感じが予想されます。
2つめは、マニフェストという制度の限界かもしれません。マニフェストを作成する方も大変ですし、チェックする行政も大変です。時間やコストを掛けて完璧に仕上げてもだれも褒めてくれません。完璧なのが当たり前でそれ以外は法令違反だからです。そして廃棄物マニフェストを完璧に仕上げる人材を会社は決して評価しません。このような構造で10年程度が経過するとやはり疲弊してくるのが世の常ですね。

廃棄物の管理について考え直す時期が来ているのかも知れません。
弊社も色々な事を考えさせられたニュースでした。