木材の廃棄が今とても問題になっています。

建築廃材を7年間にわたり野焼きした疑い 建設会社社長らを逮捕(FNN)

なぜならこのようについつい自分達の敷地内で野焼きをしてしまいがちな廃棄物の一つだからです。例えばビニールやプラスチックは燃やすと臭いが出たり溶けていく様子が気持ちよくないので野焼きをしてはいけないだろうと冷静な判断が出来ますが、木の場合は昔から燃やすものとして扱われていますので「燃やしてもいいだろう」という気持ちになりやすいのです。

特に建設業界では習慣として暖を取る為に現場にドラム缶を用意して廃材を燃やしてきました。しかし廃棄物処理法上では野焼きは違法です。少量であっても現在の法律では認められていません。

木材を適切に処分場へ持ち込んで処理をしようとすると費用がとてもかかります。最近ではバイオマスへの注目が高まり木材は燃料になるから安く処理できると思いがちですが実際には結構な処理費がかかります。

今回のケースでは処理費が10,000円/tとして7年間で
500t × 10,000円 = 5,000,000円 を浮かしたことになります。

さらに本来であれば処理費にプラスして運搬費がかかります。500tを運ぶとなると約200万円程度は見ておかなければいけません。

結果的に700万円を浮かした為に逮捕されることになってしまいました。確かに700万円はとても大きな金額です。しかし1度野焼きをしてしまうと次から通常の処理をするのがもったいなく感じてしまうのです。

野焼きは毒饅頭と同じです。決して食べてはいけません。